鍋倉山〜天水山〜森宮野原駅〜妙法育成牧場〜結東〜大赤沢〜小赤沢の計49.4km
行動時間32時間を超えた(頭悪い)3,4日目を終えて最終日、苗場山へのアタックのその③、完結編です!!!!
トレイルヘッドまで、1日目と2日目のその①はこちら
鍋倉〜森宮野原〜小赤沢集落まで、3日目と4日目のその②はこちら
ルート図・標高図
5日目 2022/3/24(木) 秋山郷総合センター とねんぼ付近〜3合目登山口〜苗場山山頂〜小赤沢バス停
24:30に寝て、2時半に目が覚めた。
昨日はご飯も食べず速攻寝たので、もりもり朝ごはんを食べる。
ストレッチ諸々含めゆっくり準備して5:30ごろ出発。
とねんぼ付近はトイレもないです。ご注意。(とねんぼ開館している時間はトイレあり。公衆トイレも冬季は閉鎖)
標高1000m付近の登山道と道路の分岐辺りからシールで登り始める。
心の中で、車があることを祈ったが、車はなし。結局最後までひとりらしい(泣)。
昨日のもの?のトレースがあったのでたどっていたのですが、
そのトレースが神がかり的なまでに登りやすかった、、、!
きっと幾度となくこのルートを登っている人orガイドさんだったに違いない。
自分だったらこんな風にルート取りできないようなトレースで、ひとりで感動しまくりでした。
ずんずん登る。
景色も良くなって来るが、でもなかなか長くて標高が上がらない。
8合目は経由せず、9合目に直登するが急斜面なので板を脱いでスキーを持ってアンカーにしながら登っていく。
9合目になんとか登って、山頂台地に出る。
しかしながら視界はほとんどゼロ….。
視界がほとんどないので、GPSを頼りに、山頂方面へ。
山頂ヒュッテを超えて山頂方面へ。
ガスがはれるかなーと、ちょっと待ったりしたけど晴れない。
山頂標識は埋まっていてないので、GPSでなんとなく山頂と思しき場所で記念撮影。
展望を諦めて9合目方面に向かい降りていると、
そして、、、
山頂方面も晴れていたのですが、さすがに登り返す元気はなくおとなしく下山。
写真をほぼ撮れていないのですが、8合目〜6合目までの滑りは結構急斜面で、縦走荷物背負ってヘロヘロの私には結構堪えました。
6合目から下はストップスノー気味でしたが、地形も面白かったので楽しく下山。
8合目の肩から、1時間ちょっとでスタート地点へ帰還。
ブーツを脱いで靴下も脱いでサンダルに履き替える。
(今思えばどうせ降りてくるんだし、泊まり装備をデポすればよかった)
ここからバス停までも地味にある。
途中で犬の散歩をしている地元の方に出会ったが、
「こんな時期に素足?!?!」と言われた。そうですよね。驚かせてごめんなさい。
だらだら歩いてバス停まで。
小赤沢は秋山郷という秘境のような場所にあり、アクセスは、前日までに予約するデマンドバスのみ。
登山終わりに乗れるバスは14時発か17時発。しかし17時発に乗ると、電車の接続的に長野市や飯山まで出ることができないので、実質14時発のバスに乗れないと、この辺りでの1泊を余儀なくされる。
一応次の日も予備日で確保していたのだが、この時期に夏用シュラフ4泊は流石に疲れて来ていて、帰りたい気持ちがあった。また秋山郷は紅葉の時期などは栄えるが、この時期はほんとうに閑散としていて人もいなければ車もほとんど通らない。
14時のバスは予約してあったのだが登っている途中に、「これは時間的に間に合わない」と思いキャンセルしていた。
17時のバスに乗っても、津南であてもなく取り残されるだけだったので、
次の日のバスの予約が可能な17時ぐらいまでヒッチハイク頑張って、ダメなら翌朝朝一のバスを予約しようと思い、ヒッチハイク開始!
通る車が少ないので1台1台が真剣勝負!
途中で近所のおじさんがきて「おお、山スキーか」と色々雑談していて、
頑張れよ〜と言ってくれた矢先、女性の方が停まってくれた。
どうやらこちら方面に仕事できていて、仕事終わったので、森宮野原に戻るところだったよう。「この辺車全然通らないから….」と言って拾ってくださった。ありがとうざいました!
地元生まれ地元育ちの方で、いろんな話を聞かせてくれました!
その方に津南駅まで送っていただいて、津南駅併設(!)の入浴施設に入り、長野駅へ。
長野駅で乗り継ぎの時間があったので、駅近くの焼き鳥屋さんで
一人で打ち上げをして、帰路につきました。
最寄駅に帰って、自宅まで歩いていたら、帰り道の
カフェ&バーみたいなところで友人や同僚たちが飲んでいて、
「おー!かなこおかえり〜!山どうだった〜?」と迎えてくれて
ほっこりしました。
5日目 行動時間9時間32分 13.7km △1463m ▽1432m とねんぼ付近(05:30)→小赤沢3合目登山口(8:24)→苗場山(12:47)→小赤沢3合目登山口(14:16)→小赤沢バス停(15:23)
全体の感想・反省など
感想
なんというか、とにかくやりきった感が大きかったです。
ソロだから絶対に何か起こさないように、という緊張が5日間に及び、下山して来てその緊張の糸がほぐれ、ホッとしました。
途中で、この計画に乗ってくれそうな人が現れ、ですがその人がダメになり。
同行者が現れ、ダメになってしまうという一連の流れで、もともとはソロで行くつもりだったのに、ソロで行くの怖いし、やっぱやめよーと思っていたのですが、
行けなくなってしまった同行者が
「予定を潰して振り回してる私が言えることじゃないですが、1人でも行ってみたら?
怖いかもだけど自信に繋がるのでは?引き返しても、恥ずかしいことではないし」
と言ってくれ、1人で行くことにした経緯がありました。
でも本当に行ってよかったです。1人で積雪期に縦走するなんてこと滅多にできる経験じゃないし、
まぁ北アルプスとかじゃないし、街は近くて隔絶されている場所でもないけれど、
それでも、私にとっては大冒険だったし、まだ誰もひいてない?であろうラインをスキーで歩けた!
という意味で私の中に大きく残った気がします。
良い旅でした!!
反省・改善点など
・食料について
今回はかなりゴリゴリに軽量化したつもりでした。
カレー飯×3,ぶっこみ飯×3,はや茹でパスタ300g,はや茹でクルル300g,パスタソース6つ,ニューコンミート×2,コンビーフ×1,シーチキン×1,オートミール少量,フルグラ750g(行動食用),柿の種,嗜好品(ココアオレ×8,抹茶オレ×4)+その他細々したもの....
これ、かなり自分的には失敗で、何が失敗だったかというと、ほんとにお腹の調子が悪かった。
今回は同行者もダメになったし途中までもう行かないつもりでいたので、買い出しを直前にバタバタする感じになってしまった。
行動食をフルグラ一種類で補ったり、一番しんどかったのは、後半戦でカレー飯やぶっこみ飯などのいわゆるカップ麺系のものを食べるのが辛かった。
カップ麺を日帰り登山の山頂で食べると、めちゃめちゃ美味しいじゃないですか。あれは私も同意なのですが、やはり続くと、胃腸が疲れてくるのをひしひしと感じました。
化学調味料バリバリの食品で疲れる、と言うよりかは、むしろ私が疲労が溜まっている状態が続いており、その状態で、それらの食品を受け付けなかった、という方が正しいかも。とにかく、長期山行の時はなるべく自然のものや化学調味料の少ないもの、白砂糖の少ない行動食を選んでみよう、と思いました。
・装備について
就寝系については、3シーズン用のシュラフ+シュラフカバーでした。
4日目の朝が多分-5〜10℃くらいで一番寒かったけど、まぁなんとかなるか!って感じでした。あのまま寝続けろ、ってなってたら大変かもだけど、お湯沸かして、あったかいもの食べて、ってすればなんとかなりそう。
美ヶ原・霧ヶ峰縦走のときはゾンデ棒もスコップも全部フルで持って行っていたけれど、今回はゾンデ棒は置いていき、スコップも真ん中の棒?は置いて行った。ビーコンはソロだけど、ひとりで埋まってしまい、捜索活動が必要になった時に、時間短縮する意味でも必要だなと思い携帯しました。
・靴擦れ
この時もやはり靴擦れがひどくて辛かった。体力はあるのに靴擦れでほんとにリタイヤするかと思った。
この数日後に行った黒部横断ではニューギアたちの活躍により、だいぶ快適登山だった。
コメント