信越トレイル スキー縦走 2022/3/20-24 その②

山のこと

斑尾山を出発して、袴岳〜仏ヶ峰〜鍋倉山などを通った2日間を終えて3,4日目!
(トレイルヘッドまで、1日目と2日目のその①はこちらです)

ルート図・標高図

3日目 2022/3/22(火) 1150m宿泊地〜関田峠〜牧峠〜花立山〜宇津ノ俣峠〜伏野峠〜野々海峠〜三方岳

この日もあまり眠れず3時間ほど寝て起床。
ツエルト内部の結露も凍ってるので、昨日より寒いかな?
ブーツのインソールは一緒に寝袋で寝たけれど、湿っている。新聞紙でも持ってきた方がいいのかな。
ゆっくり朝の用意をしてストレッチなどをして出発。
曇っており、フラットライト気味。この時点では天気は悪いまま。

3:57 ヘッドライトで出発

道は昨日より進みやすい道で助かる。昨晩降った新雪が10cmほど。
下の層との結合は、昨日よりはマシだけど、悪いところは、さらさらと新雪が落ちるような感じ。

5:21 市街地方面の明かりがちらちらと綺麗

暗いけれど、でも街が見える視界があってちょっとホッとする(昨日は見えなかった)
関田峠の先がちょっーーーとだけ滑走できそうだったので、この日最初で最後の(笑)滑走モード。

5:22 滑走モードにチェンジ!
5:39 15分ほどの滑走終了

核心部を超えた3日目は気が楽。

やどりぎって可愛いですよね。
美味しいらしいのでいつか食べてみたい。

その後も天気は曇りのまま、なだらかな道を進んで行く。

ずーっとこんな感じの尾根をひたすら進む
いつの間にか展望はなくなっていた

伏野峠まで約10km、約10時間、ずっーーーーーとこんな感じ。

伏野峠を越えたところでちょっと展望が….!

13:57 菱ヶ岳かな?形がかっこいい

そしてそして、その後、、、、

15:37 晴れた!!!!!!!!!嬉しい!!!!!!

やっぱり青空はいいですね。やっとこの旅で青空に出会えた感じ。

野々海峠を越えて歩いていたら急に晴れてきて…..
夕日が綺麗で綺麗で泣きそうになった。泣いてたかも。

でも、夕日が綺麗なことよりも、隣にこの感動を共有する相手がいないことに悲しくなった。
悲しいというか、寂しいというか、もったいない?気持ち。
こんな素敵な景色を私しかこのタイミングで見てないかと思うと、なんとも言えない気持ちになった。ああ、こんなに綺麗な景色が観れるなら誰かと来たかったな、と思ってしまう。
(13時間以上無でも歩き続けられる人じゃないとだけど….)

感傷に浸った後も黙々と進む。

この日はその後も晴れ予報で、明日の朝も天気が良さそう。そして日が沈んでからの寒さが今までの2日間とは雰囲気が違ったので、これは寒いぞと思ってなるべく標高を落としたところで野営したい気持ちがあったので、ヘッデンで行動を続ける。
このあたりからスノーモービルの跡が目立つようになる。

19:11 三方岳通過

天水山を過ぎればほぼ下りであることはわかっていたのだけれど、流石に体にちょっと疲労感を感じ始めたので、
20:15 天水山手前にて3日目終了。
(本音は森宮野原まで降りて日帰り入浴施設にでも行きたかったけど、もう時間的にタイムアウト、、、、悲しい、、、)

寒さも相まってへろへろで設営。
ツエルト張るのも下手くそ。
疲れていると設営にも時間がかかって1時間くらい費やしてしまった。

21時すぎに設営を一通り終えて、そこから夕飯を作って、水を作って、嗜好品飲んで、ってしてると
なんだかんだ3時間くらいかかってしまう。24時ごろ就寝。

4日目 2022/3/23(水) 1090m宿泊地〜天水山〜森宮野原駅〜中子〜妙法育成牧場〜結東〜大赤沢〜小赤沢

就寝してから1時間半ほどで目が覚めた。とても寒い。
温度計はマイナス10℃ぐらい。今回は軽量化のため、冬用シュラフは置いてきて、3シーズン用のシュラフだったので、震えが止まらない。
寒すぎて、2度寝するのは諦めて、朝ごはんを食べる。
その後も、寒くてなかなか行動に移せない。結局ダラダラと準備をして、日が昇ってから出発した。

5:28 明るくなってきたけど動けない…
6:47 やっと出発

この旅では、毎日ヘッドライト出発だったので、ちょっと変な感じ。
でも朝日が気持ちいい。やっと晴れた。
順調に道を進み、天水山に向かう。

7:07 天水山着 スノーモービル跡がくっきり
野沢方面の山々

天水山から東の沢地形が滑ったら気持ち良さそうだったので、滑走モードへ切り替えて朝の一本。

距離は短いけど、気持ちいい。

また、シールを貼って、進む。
森宮野原に降りる道は、途中までは少しアップダウンがあるが、1043mからは下りなので、滑走モードに変更。
そこから駅近くまでは、とても気持ちのいい滑りができた。

楽しい!

ここは人もあまり来ないだろうし、穴場な感じ。
今年は雪が多いからかもしれないが、また訪れたいと思った。
地形がボール状になっており、いろんな楽しみ方ができそうなルートだった。

下部は漕ぐところもあり

そしてそのまま 森宮野原の駅のすぐ上までスキーで降りた。
最終除雪地点は、最後の民家までなので最後辺りは適当に斜面を滑って降りる。

9:43 車道まで降りてきた〜〜〜〜文明〜〜〜〜

降りてきてスキーブーツ脱いでシートラに切り替える。
靴を付けたスキー板は重たいけれど、靴擦れがひどかったので、重たさよりも足が解放された楽さのほうが勝る。

しかしながら、地図上にある森宮野原の東側から西側に抜ける道は冬季はどうやら、除雪されてないようで、駅側に抜けるのにとても難儀した。
林道を神社まで進んで、迂回するのが良さそうだった。
そして無事森宮野原駅到着。

日本最高積雪地点らしい
どうりで豪雪なわけです
10:24誰もいない駅で自撮り

森宮野原の駅に、食堂があったが、その日は残念ながら定休日。
駅のすぐ近くの、道の駅さかいに向かう。食料は十分にあったが、街に降りてきたのだから、町のご飯を食べるのも、ロングトレイルならではの楽しみ方のひとつだと思っている。(と、自分に言い聞かせて正当化しようとする。笑)
もちろんノンデポノンサポ的に歩き切るのもあると思う。
私も斑尾山に登る時のリフトは使いたくなかったし、人によって色々な、それぞれ自分なりのルールがあったりしますよね。

道の駅さかい

ここの食堂の営業開始時間は10時半。到着時間は 10時46分。
これは食べるしかない!!!!!

無事、文明に魂を売りました。

久しぶりの暖かいご飯とお味噌汁野菜全てが身にしみる。
ちょっと量が多かったが ゆっくりと味わって食べた。
長めに休憩をとり、12時頃再出発。


おそらくリュックは20kg前後で、そんなに重くなかったのでなんとか耐える。
ひたすらに車道を進む。
車道歩きは距離が稼げるので、いい感じ。

車道を進む
13:41 宮野原集落の最終除雪地点
眠すぎて10分くらい地べたで仮眠した
暖かくて気持ちよかった。

宮野原集落から中子に乗る登山道は斜度が急なので、大丈夫かなーと心配していたけれど、キックターンでなんとか進めるレベル。

斜面を登って行く
中子台地に出た!

中子のあたりは地図を見ていても、不思議な地形。

まっすぐにあの山を目指して進む。


どうやら後で調べて見たら、中津川沿いの柱状節理も30万年前に苗場山の溶岩が流れ出し、それを30万年かけて中津川が侵食し形成されたよう。こういう土地や地形の成り立ちも、面白いですよね。
田んぼ地形を進んで、中子集落に到着。

15:11 県道251号に合流
どこからどう見ても怪しい

中子に出てからは車道歩きなので、シートラに切り替える。
そのまま車道を妙法
育成牧場方面に進む。

標高は低いがさすが豪雪地帯。雪壁ができている。


妙法育成牧場を突き当たると、除雪最終地点に着いた。ここから再びスキーに切り替える。車道歩きで、足がちょっと回復したのでありがたい。

17:00 妙法育成牧場に到着して、スキーモードに切り替える。

再びスキー靴を履くが、やはり靴擦れの箇所が当たる。長期間の、スキー旅では 靴擦れをいかに減らすのかが、ポイントになってきそう。
今後もトライ&エラーをしながら、改善していくしかないですね。

牧場の道は広い平原で歩いていて気持ちがいい。人もいなければ動物もいない。独り占め。忠実に道を辿るというよりかは、雪があるからこそ最短ルートを取り、まっすぐに進む。冬の特権ですね。

牧場を背に進む
広い平原

この日はできれば、温泉に入りたかったので、頑張って結東集落を目指す。

温泉上部の急斜面は、少し不安があったが降りれなさそうだったら、アイゼンとピッケルを使って時間をかけてでも降りようと思った。
実際急斜面に取り付いてみるとかなりデブリがあり、日射がある時間だったら結構やな感じだったと思う。

19:39 余裕なくて写真少なめ

夜に通過するのはどうかと思っていたが、雪が良い感じに固まっていて昼に通過するより正解だったかもしれない。
かなりの斜度があったので、滑るのは怖かったのでシールをつけて、キックターンで慎重に下りる。

なかなかの急斜面とデブリで、GPSを見てもあまり進まない。緊張感があるくだりだった。
半分ぐらいまで降りてくると斜度が緩くなり、ちょっと気が楽になる。

19:49 下までなんとか降りてきました

温泉まで降りてきた。電気がついていない….
Googleマップ上は営業中となっていたが、どうやら冬期は閉鎖しているようだった。リサーチ不足。
でも温泉への熱い気持ちがなければきっと途中でビバークしていたのでここまで進めて良かったと思うようにした。少し休憩して、ここからまたブーツを脱いでサンダルに履き替えシートラモード。

20:37 再出発

暗い誰もいない夜道を一人で歩く。
車すらもすれ違わない。
普段は熊とか怖いけど冬だとあんまり怖くない。

22:15 へいけ茶屋通過

途中融雪のために道に水を流しているゾーンに突入
水を流しているからか、アスファルトなのに道が滑る。
真冬にサンダル+裸足+川のような道でなぜかスキー背負って沢登りの形相を呈す。
めちゃめちゃ寒くて辛いけどその辛さを笑い飛ばせるパートナーはない。でも頑張る!!!!

なんで冬にサンダルで足濡らしてるんだろう…
大赤沢の文字が!!!

大赤沢を抜けて、やっと小赤沢に到着。公衆トイレは閉まってました。

23:09 小赤沢に到着

秋山郷総合センター とねんぼ近くで適当にビバーク。
長かった1日がやっと終わった、、、ご飯も食べず24:30頃就寝。

3日目 行動時間16時間15分 19.8km △1199m ▽1245m
黒倉山先鞍部宿泊地(04:00)→関田峠(04:59)→梨平峠(6:32)→牧峠(8:05)→花立山(9:10)→伏野峠(13:53)→野々海峠(17:22)→三方岳(19:11)→宿泊地(20:15)着
4日目 行動時間16時間26分 29.8km  △1488m ▽1773m
宿泊地(06:50)→森宮野原駅(10:15)→道の駅さかえ(10:47)→妙法育成牧場(16:59)→秋山郷結東温泉かたくりの宿(19:49)→小赤沢バス停(23:12)着

その③に続く…..

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