20日間のヨガリトリートに参加した話

日々のこと

久しぶりの投稿になってしまった。

色々書きたいことや投稿したいこと(昨シーズンのスキーのことや、北欧のスキーツアー&トレッキングなど)はあるのだけれど、それを投稿してから、ってなるといつになるやらわからないので、記憶が鮮明なうちに書き残したいなと思い、こうやって書いています。

2023年10月2日から10月21日までの20日間、熊本県熊本市にあるSri Ashramというところで、20日間のヨガリトリートを受けてきました。
※リトリート・・・数日の間、日常から離れた環境に身を置き、いつもと違った体験を楽しむことを指します。心身の回復を図るため、旅先の観光地を楽しむというよりは、自分自身に意識を向け、ゆったりとした時間を過ごすのが一般的です。

そもそもの参加するきっかけは、元々ここの存在は友人がここのリトリートとTTCを受けていて。
彼女は私と似たところがあると勝手に思っていて、何にでも好奇心旺盛なんだけれど、継続するのがどちらかというと苦手なところがあり(と、勝手に友人のことを認識している笑)、そんな彼女がここのレッスンに出会って、ヨガの扉を叩いたことが私にはちょっと驚きだったこともあり、記憶に残っていて、SNSなどを見ていました。
※TTC・・・Teachers Training Courseの略称。ヨガの指導者になるためのコース

でもそんなに真剣に見ていたと言うわけでもなく、ヨガを本格的にすることもなく数年が経っていました。

そんな時にたまたま2023年の10月はあまり仕事も詰めておらず、どうしようかな〜と思っていたところにたまたまそのSNSの投稿で
「10月リトリート参加者追加募集!体力に自信があり、建築作業などもできる方大歓迎!」
のような投稿がなされていて、たまたま期間も開けれようと思えば開けられるし、タイミングなのかも、と思い応募したことがきっかけです。

また今回のリトリートの大きな目的がアースバッグ工法という、土で建造物を作る方法で、Sri Ashram内の建築物をみんなで作る、というもので、以前からアースバッグは気になっていたというのも応募動機のひとつでした。

現地での生活はざっくりいうと
・20日間のテント生活
・ほぼヴィーガン生活🌱(基本はヴィーガンの人が食べられるご飯で、たまーに乳製品やギーを使ったメニューが出るけれど、その場合は情報が提示されて、ヴィーガンの人は食べないという選択ができる)
で、

1日のスケジュール
4:30 瞑想
5:00 呼吸法 クリアヨガ
6:00 アーサナーヨガ(いわゆる一般の人が思い浮かべるヨガ)
7:30 朝食 ナッツとフルーツとチャイがメイン
8:30-12:00 作業
12:00-13:30 お昼ご飯&休憩
13:30-17:00 午後の作業
17:00-18:15 ヴァガバット・ギータ(ヨガ哲学についての講話のようなもの)
18:15-18:30 キルタン(音楽に合わせて神の名前を唱え、祈りを捧げるいわゆる「歌うヨガ」のこと)
18:30- 夕飯と温泉
21:30 就寝

というのが20日間続くというかなりハードな内容。
雨の日は外作業ができないので休みの日もありましたが、期間中で休みだったのは3,4日程度でした。

参加してわかったことですが、ほとんどの参加者がヨガの経験がある人たちで、とくにアーサナーの練習はヨガほぼ未経験な私には、かなりハードな内容でした。
ついていくだけで精一杯だし、体はヨガと日中の作業で一週間くらいはひどい筋肉痛….。

山登りで体力はある方だと思っていたけれど、みんなの体幹の強さなどはすごくって、
「こんなポーズできっこないよ〜〜〜〜」
とずっと思っていました。

芝生にてみんなで輪になってアーサナーをします。奥に見えるのは雲仙岳。

でも、ヨガにおいて大事なのは、体の柔軟性があって綺麗なポーズがとれること、ではなく、
その人がその練習を一生懸命やって、捧げること。
毎日大変だったけれどなんとか頑張っていくと、ちょっとずつできることが増えて行ったりして、3点倒立とかも、全く最初はできなかったけど終盤にはそれなりに形になってきました。
継続すること、習慣化することってすごいんだな〜と。

そんな辛い練習を頑張れたのは毎日の美味しいごはんたち!!!
ヴィーガン食とは思えないほど、毎日ご飯が美味しくて、ついつい食べすぎてしまう毎日。
(こういう欲も手放していかないといけないのだけれど無理だった、、、、笑)

30人分近くのチャイは圧巻の量。そしてとても美味しい。

今回は日本人以外の参加も多くて、日常的に英語をずっと使える環境で楽しかった。

中央にいるのがウェイロン。あとの二人はカナダのケベックからとフランスから


リトリートの前に四国お遍路に行ったチリの女の子が
「私さ、全然日本語わからないんだけどお遍路歩いてると絶対に聞かれる質問が3つあってね。
blah-blah-blah?→「チリから!」
blah-blah-blah?→「29歳!」
blah-blah-blah?→「独身!」
この3つが喋れれば日本の年配の人は大丈夫なのよ!!!!」
って話してて、日本っぽいな〜と思った。

これはある日の朝食。テンペを使った巻き寿司。めちゃめちゃ美味しかった、、、、!!!!

日中の作業も体をハードに使う内容で、身体的には疲れたけれど、でも充実感があってよかった。
身体性を伴う時間っていいですよね。

アースバッグの基礎づくり。水糸を引いてレベルを合わせていく地道な作業

そしてもう一つの楽しみは夜のヨガ哲学の時間。

これはキルタンの時間だけどこんな感じでみんなでヨガ哲学について学んでました

いわゆる聖書のようなものを読み進めていくのだけれど、これが自分の生活に基づいていることが多くて、自分の生活を見直すいい時間でした。
また基本的に講話は英語でその後に日本語訳をしてくれるのだけれど、これも英語の勉強になって楽しい。

特に私がこの期間中に学びになったなこととしては
・自分が持っている期待や執着を手放すこと
・自分の義務を人生を通じて果たしていくこと
かなぁ。

人の怒りの感情などは、期待から生まれることが多く、
例えば恋人や友人に「なんで○○してくれないの?!」と思うことも、
勝手に期待してそれが怒りに繋がったりする。
その期待(expectations)を手放すこと、執着(attachment)しないこと。

ギータの中では感覚や、欲を満たす行為を控えましょうという教えもあり、
一番筆頭なのは性欲や中毒性のあるもの(薬物や酒、ギャンブル)で、
バックカントリーでアドレナリン出しまくっている私としては、耳が痛いところもあり、
しかし、山のアクティビティは私にとっては大事なものでもあるので、
どうやって付き合っていくか、向き合い方は少し考えてもいいかなと思ったりしました。

これらのことは外に求めていることなので、瞑想やヨガを通じて、
自分の自己を見つめ、知っていくことで、
外に求めなくても良くなる、と言うのが私の解釈です。

あとは他の参加者メンバーたちとの出会いも、とても意義のあるものだった。
20日の期間参加できる人は、そもそもいわゆる普通の人たちではなく、
仕事を辞めたばかりの人や、いろんなところを回っている人など、
またパーマカルチャーや環境問題、持続可能な暮らし、に関心があるメンバーも多く、
それぞれのバックグラウンドはさまざまだけど、みんなと話すだけで楽しかった。また会えるかな。

みんなで火を囲んでそれぞれの感じたことをシェアした日も

そして、今後ヨガを私が続けていくかと言うと、今は正直まだわからないというか自信がないと言うか、、、。
本当に飽き性なので、続けたい気持ちはあるけれど、どうなるかな〜と思っています。

だけど、リトリート期間中に一緒だった人が、言っていた言葉でなるほど、と思ったのは
「ヨガって定点観測なんだよね」と。
毎日同じ動き、同じ呼吸法をすることで、今日の調子がわかったり自分の体の様子がわかったり。
「あ〜全然できなくてだめだ〜」って思うんじゃなくて、
ただその事実を評価せずに見つめること。

そういうのって今の生活においてないな〜と。
21日にリトリートが終わって22日は車中泊していたので、クラスは受けれなくて(オンラインでレッスンを受けることができる)、23日の今日、2日ぶりのヨガをちょっとだけ受けてみたけど体が硬くなっているのをひしひしと感じた。
この感覚って今まで私にはなかった感覚でおもしろいな〜と思っています。
ちょっと腑に落ちたと言うか、それをずっと観察していくのは面白そうだなと思いました。

ここの土地は元々は果樹園の耕作放棄地で笹林になっていたところを切り拓いて作ったらしい。すごい。

あとはベジタリアン生活について。
数年前に環境問題の観点から一時期肉や魚を食べるのを控えていた時期があったのですが、まぁなんせ食べることが好きで、我慢している、という側面が強くなり、最近は普通の生活に戻っていました。

今回の参加者は8割くらいは普段から菜食の生活をしている人たちで、みんなの話とかも聞いていて
「またベジ生活戻るかな〜でも我慢はよくないしな〜。う〜ん。」と思いながら帰路に。

そんな中、熊本から関西まで帰る途中に「資さんうどん」という、北九州のうどんチェーンがあり、
大学時代を福岡で過ごした私にとってはソウルフード的な食べ物で、ちょっと久しぶりに食べたいな〜と思い、(関西まで一緒に帰った友人は完全なヴィーガンでした)友人に相談してみたら
「おにぎりとかあるだろうし大丈夫よ。食べれるもの食べるから気にしないでかなこの行きたいところ行こうよ!」と言ってくれたので寄り道することに。
(うどんのつゆはだいたいカツオだしが入っているので菜食的にはNGなのです)

久しぶりの資さんうどんにテンション上がり、わーいと思ってお店の扉を開けると、
「え。匂いやばいやん。」と二人でびっくり。
20日間自然の中で過ごしていたこともあると思うけど、なんて言うか、お店の匂い、多分、油とかいろいろだと思うけど、正直臭いって思う自分がいて。
資さん名物のごぼ天うどんを頼んだけれど、ダシがすごく濃く感じてちょっとNo thank youだな〜と思う自分もいて、こんなに味覚って変わるんだな〜という発見がありました。

また、関西の実家に戻ってから、家族と一緒に夕飯を食べたのだけれど、
その日は鳥の料理で、私の大好きなメニューだったので我慢するよりは食べた方がいいかーと思って、ちょっと食べたけれど、それも味が濃く感じて、たくさんはいらないな〜ってなりました。

20日あれば人は多少なりとも変わるようです。面白い発見。
これからの食生活についてはどうなるかわかりませんが、ちょっと実験的な感じで、生活してみようかな〜って思ってます。ペスカタリアン(魚介類は食べる)とかたまに卵食べるとかそう言う感じでもいいかもしれないし。

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