カナディアンロッキー ワプタトラバース 2泊3日

23/24 カナダワーホリ🇨🇦

北米版オートルートとも言われている約50kmほどのトラバースに2泊3日で行ってきました。
日本とは異なる規模感の氷河トラバースツアーでした。

旅のきっかけ

きっかけはCanadaに住むToraとどこかに行きましょう〜と話していて、私がちょうど3連休のタイミングがあったので、Wapta traverseとかどう?と提案したところから。
Toraは実は会ったことはなく、共通の知人たちを通じて複数人から話を聞いていたので、一度会ってみたいなと思っていた。
ToraもWapta traverseのことは知っており、じゃあ行きますか〜となったのだけれど、Wapta traverseはルートのほとんどが氷河の上なので、2人ではクレバスなどに落ちた時の引き上げなどが大変になるため安全バッファ的にももう1人くらいいた方がバランス的にいいよね〜と話しており、パートナーを探していた。

私は現在Goldenという小さな街に住んでおり、かなり小さい田舎街で、日本人が知っているBanffやWhistlerに比べると賑わっていないけれど(というかそもそもこの2つの街はプチバブルが起こっていて住む家がほぼ見つからない)、Kicking horse というスキー場の麓にあり、コアな人たちが集まっている印象。
Kicking horseのスキー場はFWT(自然の地形を滑って飛んだり回ったりするフリーライドの世界大会)の開催スキー場になっており、フリーライドが好きな人には御用達のスキー場である。

日本では私はほぼTwitterで山スキーに一緒に行く友達を見つけたと言っても過言ではないが、こちらではFBのグループで探す方法が一般的。既に何人か友達はできたが、急な3連休に予定が合うような友人はおらず、どうしたもんかと思っていた。
以前FBで声をかけたものの、予定が合わずに山に行けていなかった人がいて、その人とたまたま山に行く機会があり、一緒に行ってみるとなんだかフィーリングが合い、クレバスレスキューの講習などもちょうど受講したばかり、ということで、

「え、よかったら来週Wapta traverseに行くんだけど一緒にいかない…?」
「え!いきたい!!!!」

とすんなり決まり、めでたく3人で行くことに。

準備編

今回は下調べにかなり時間を費やしたので、今後行かれるかもしれない方が見た時に役に立つ情報を蓄積しようかと。

ルートについて(北上or南下)

ルートについては私が調べた限りだと100%南下のルートを取っている。行ってみてから思ったのは、

・初日のアプローチのPeyto Lakeからの道が下り向きではない
・最終日の最終パートのSherbrooke Lakeまでの道がかなり急な下りなので、ここは滑った方が楽しい。
・核心部のBalfour Hutの先のクレバス地帯をスキーでおりるのは危険

等の理由から南下ルートが一般的かと推察します。

適期について

Waptaはガイドツアーが数多く組まれており、その大半は3月下旬から5月前半にかけてであり、2月に行っている記録はほぼ見つけられなかった。
しかし、Toraが去年、2月ごろにゴール地点であるSherbrooke Lakeに遊びに行った時になんとなくWaptaトラバース終えた人っぽい人がいたので、多分いけると思いますよ〜とのことだったので、2月にチャレンジしてみることにした。
例年の2月は−25度に到達することも珍しくなく、寒過ぎてトラバースどころではないと思うが、今年は例年に比べると暖かいので、今回気温については問題なかった。

車のデポについて

車は1台は終点予定のSherbrooke LakeにアクセスするGreat Divid Lodgeの駐車場に駐車。
(2024年2月現在では日帰り客・宿泊客・泊まりで山に入る人で停める場所が異なるので場内の看板表示に従うこと。また、国立公園に問い合わせたときには、念の為ダッシュボードにいつ頃帰ってくるかを書いておくと安心、とのことだった。)

もう1台は私たちはPeyto Lakeのほとりにある小さな駐車場に駐車6、7台は駐車可能?
どちらの駐車場も許可などは必要ないが後述する国立公園パスが必要。

国立公園の許可について

カナダの国立公園に入る際は入場料が必要になる。
1Dayだと大人は$11.00で、1年間有効なカナダ全土入れるParks Canada Discovery Passは$75.25で私は後者を保有している。3人以上で旅するなら7人グループまで有効なグループパスもあり、こちらは$151.25。
基本的には車のバックミラーの部分に吊り下げる形式になっており(車でアクセスすることがほぼ前提になっているのはお国柄だろうか)、念の為国立公園内を歩く時は買った時のレシートを保有しているとなおよし。私は車はまだ保有していないので、Pass自体をカバンの中に入れていつも持ち歩いている。

また今回のトラバースで通過した国立公園はYoho National ParkとBanff National Parkの2箇所だが、いつもよく行くRogers Passというバックカントリーが盛んな地域があるのだか、そこでは頻繁に雪崩管理の発砲が行われているため、区域によっては国立公園Passとは別にWinter Permitが必要となるが今回はこちらの仕組みについては割愛。

山小屋

このルートがオートルート、とも言われるのはこの山小屋がルート上に点在しており、ガイドツアーで行きやすいという点にあると思う。
実際ヨーロッパオートルートも山小屋に滞在することを前提としており、日本のオートルオーとのようにテントを張る必要ななく、私の印象からすると、その点においては難易度はかなり下がる。

Waptaに関してもACC(The Alpine Club of Canada)と呼ばれる団体が管理する山小屋がルート上に4つあり、そこをつなぎ5日間で抜けるのがもっとも一般的にやられている。

こちら、ネットから簡単に予約でき、1週間以内の宿泊についてはオンラインでの予約は打ち切られるが電話での予約は、空きがあれば可能。
料金は1泊$60前後で小屋によっては薪ストーブがあり、ストーブがない小屋でも大体プロパンガス・食器類・鍋・マットレスなどが一通り備わっており、食材と寝袋を持っていけば宿泊可能なため荷物を減らすことができる。
私たちは前々日に予約の電話をかけたが、あいにく土曜日の宿泊はPeyto HutもBow Hutも満室で、結局テント泊をすることになった。(電話の予約はまだまだ苦手意識があるが、今回はRyanが電話関係の申請を引き受けてくれたためかなりありがたかった!ありがとうRyan!!!)

テント泊許可について

今回苦戦したのはテント泊許可。といっても苦戦したのは電話してくれたRyanなのだが。

テント泊は基本的に国立公園内は限られた場所でのみ許される。ここについては日本と同様である。
しかしながら、ほとんどの場合は予約が必要で、ネットから予約、もしくは電話で予約する必要がある。
国立公園内でのキャンプは大きく3つに分類される。

Frontcountry campgrounds   道路に面しており、日本でいうオートキャンプ
Backcountry camping   登山道を歩いてアクセスする、一般的な登山におけるテント泊
Random camping  山小屋などがない指定されたエリアにおいてどこにでもテントが張れる

Frontcountryサイトは大体$30前後が相場で、Backcountry campingについては1人当たり$13.5が一般的。これにプラスして予約料という料金が一回の予約に$10ほどかかってくる。
また4月から11月15日までの期間は熊のために、食料保管の容器の持ち歩きが義務化されている。

今回山小屋の予約が取れなかったためにBackcountry campingの中のRandom Campingの許可を取ろうとしたのだが、今シーズン初のRandom Campingのお客さんだったらしく、電話で各部署をたらい回しにされ1時間ほどで7人くらいと話をさせられた、とのことだった。またランダムキャンプにおいては、

Make sure you camp 5 km or more from either the trailhead or any designated campground. Pitch your tent at least 50 m from the trail and at least 70 m away from the nearest water source. 

https://parks.canada.ca/pn-np/bc/yoho/activ/arrierepays-backcountry

とのことで「登山口または指定されたキャンプ場から 5 km 以上離れた場所、かつトレイルから少なくとも 50 m、最寄りの水源からは少なくとも 70 m 離れた場所にテントを張ること」との記載があります。

この規約以外にもさらに国立公園によってはエリアが限定されているので、その点についてもよく確認する必要がある。

ルート図・標高図

山行概要

1日目 2024年2月17日(土) Peyto Lake – Peyto Hut先幕営地

同じ街に住むRyanに拾ってもらい終点となるGreat Divid lodgeの駐車場に向かう。
Goldenからは1時間弱のドライブ。天気が良さそうなので二人ともワクワクした気持ちで駐車場に向かいToraと合流。 Toraの車をデポして開始地点のPeyto Lakeに向かう。

実は当初の予定では Peyto Lakeよりも近いBow Lakeからはじめる案もあったのだが、2日目はBalfour Hut の予約が取得できており、かつBow Hutの予約が取れず、テント泊になったため、行けるところまで行ってテント泊できるから少し遠いPeyto Lakeからでもいいのでは?という話になりPeyto Lakeからはじめることに。 ちなみにPeyto Lakeにも駐車場が2つあり、高台からはじめるパターンのルートもあるが、駐車場にいた他のパーティーによると、こちらのルートより薮薮で今年はあんまり快適じゃないと思われるからこっちのがおすすめ、と教えてもらい、私たちもこちらからはじめることにした。

Peyto Lake 駐車場にて始まりの一枚。天気がいい。

Peyto Lakeまでのくだりの登山道ななかなかトリッキーな道で、なんとかこなして湖まで出る。

そしてPeyto Lakeに出る。

右手前方に見える氷河を目指します

湖をずっとあるいていくとそのうち浅い浅瀬にでるので何度か渡渉を繰り返し、右手の尾根に少し乗ってから氷河を目指します。

雪が思ったより薄くて「え?こんな感じでみんな春大丈夫なの?」と思ったけれどTora君曰く、気温も日本みたいに春になっても馬鹿みたいに上がらないからそんなに溶けないんですよ〜とのこと。なるほど。

積雪は日本みたいにたくさん降らないけれど、気温は低めなのでずっと維持されるようだ。
そしてこの辺りから右の尾根に乗る。

そして雪が思ったより薄くて、下地がないため(乾燥しており結合がかなり悪くLooseでSugarな感じの雪)、シール登高はちょっと苦戦した。

渡ってきた湖が後方に見える

その後うっすら雪が乗ったRockyな稜線を上がっていく。

ちょっと標高を上げ過ぎたので若干下げ気味に氷河下の平な箇所から氷河を目指す

夏道のTrapper Peak Routeに沿って氷河末端を目指す。

氷河に乗ったのでロープをつけます。

その後も氷河をテクテク。。。左手前方にPeyto Hut が見えてきましたが、Randomキャンプ許可を取得する電話をする際に「小屋から1kmは離れてねー」と言われたみたいで、テント適地探しながら、歩く。

予定では2670m付近の鞍部まで標高を上げようかと思っていたけれど、風が強いかもしれない&時間も16時を超えていい時間になってきたので、暗くなる前にテントを張ろうか〜ということに。

大きな岩陰の風が避けれそうなところにテントを張りました。

これは去年フランスのシャモニーに行った時にも思ったけれど、氷河の上はやっぱり寒い気がしていて、底冷えなのかなんなのか。
この日のテント場所は氷河の上からは少し離れ下は地面だったので、かなり平和なテント泊となりました。

エアライズ2に3人で。実は初めてこのテントに3人で寝た。意外とイケるなと思った。

Ryanは荷物をたくさん持ってきていたけれど、その中には美味しそうなフリーズドライご飯もたくさんあって、対して私とToraは夕飯にはひたすらラーメンを食べていた。格差。
でもRyanはいつもお裾分けしようとしてくれて、優しい。

その後3Lくらい水を作って、19:30ごろには就寝。
(今回のメンバーは誰もお酒を持ってきてなかったな、そういえば。)

寝る前にRyanが「耳栓持ってきたから欲しい人いたら言ってね!余分にあるから〜」と言うと
Toraが「あ〜僕は大丈夫かな!ありがとう」と言っていて、おやすみ〜と言ってから3分後にはToraはすやすやと眠りに落ちたのでRyanと後で「耳栓いらない理由がわかったね〜笑」と笑い合って平和。

私は20時くらいまでは携帯でポチポチと記録を書いていたけれど、その後何故か全然眠れず22時くらいまで目が覚めてしまい、ちょっと眠って1:30くらいからまた目が覚めてしまい寝たり起きたり本読んだりを繰り返しながら5時まで耐えた。

1日目 行動時間7時間30分  12.3km △830m ▽217m
Peyto Lake 駐車場(09:42)→尾根取り付き(11:45)→氷河取り付き(14:50)→2570m付近宿泊地(17:10)着

2日目 2024年2月18日(日) 2570m付近宿泊地-Balfour Hut

この日の工程は短め。
朝5時起きでゆっくり準備してご飯を食べる。夜中の間も風も終始穏やかで、朝一はそんなに寒くなく、空も快晴。
少し標高を落として、昨日のトレースに合流。その後標高をじわりじわりと上げていく。

夜明けは8時前なので、だんだんと空の色が変わっていく。山で過ごす時間で、この時間が1番幸せを感じる。

氷河の上に乗ってバルフォアハットに向かうコルを目指す。

それにしても距離感が大きくて、思ったより遠く感じてなかなか距離が縮まらない。

それに加えて途中から右足の股関節が痛くなってきて足を上げる動作が辛い。この動作は特に斜度のあまりない平坦な場所で顕著でその後の標高を上げるスキンハイクのセクションではあまり痛まなかった。日々のストレッチの大切さを痛感した。

途中から先頭をライアンに変わってもらって、コルを目指す。

限りなく平坦な世界が広がる

写真左上あたりが目指すコル。
コルの下はすこしクレバス地帯なので気をつけて進む。

最後の数メートルは岩だらけだったのでシートラで。
稜線に出ると今日歩いてきた氷河と今から向かう氷河がよく見える。

歩いてきた氷河がよく見える
記念撮影タイム

念願のスキンオフ!!!!(笑)が、しかし斜度が緩すぎて全然進まない。

やっと斜度が出てきて滑れるが、雪はほとんどパックされており、たまにいいところがある感じ。まぁトラバースなんでね!!!

ちょっと滑れた!
ポツンと小さい人
明日登るクレバス地帯が見える

平な所を超えて、バルフォアハットにたどり着く。昨日は小さなテントに3人で肩を寄せ合ったが、今日は広くて快適!!!!!

キッチン台が高いので椅子に乗ってこの高さ、、、、、 水はないので自分たちで溶かして作ります。
お昼寝タイム
窓からの景色

着いてからはカードゲームをしたり、ご飯を食べたり、ヨガをしたり、ストレッチをしたりして、貴重な時間を過ごした。
本当は小屋に荷物下ろしたら手頃な斜面でも滑りに行こうか〜案もありましたが、近くに手頃な斜面はなく、一度快適な小屋に入ってしまうとなかなか出られないです、、、笑 知ってた!笑

19時過ぎに寝袋に入ったが、その後一酸化炭素感知器?がけたたましく鳴り響き、せっかくあったまった部屋を開け放たなければならなかった…。

2日目 行動時間6時間  11.2km △398m ▽557m
2570m付近宿泊地(6:40)出発→コル(11:05)→Balfour Hut(12:37)着

3日目 2024年2月19日(月) Balfour Hut-駐車場

そして3日目の今日は核心部のクレバス地帯を抜ける。こちらの日の出は2月の後半でも8時前なのであんまり早く出過ぎても核心部良く見えないとね〜と言うことで6時過ぎに出発。

ヘッデンスタート

クレバス地帯は私が先頭でルーファイして、2nd Ryan 最後尾Toraで進んでいく。
最悪クレバスに落ちても私が一番軽い気がしたので、1番を歩かせてもらったけどセオリーだとどうなんでしょうか?

この日はもともと天気が良くない予報だったが、なんと晴れてる、、、、、!
ホワイトアウトしたら嫌だなぁと思っていたのでかなりありがたい。
クレバス地帯はGPSログをいくつか拾ってきていたけれど、どうやら雪の積もり方的に、いつもなら埋まっているクレバスが埋まっていないような箇所も見受けられ、クレバスを避けながら適宜繋がってる箇所を探しながら歩いた。

セラック帯。平なバンド状の地形を行くルートもあるが、セラックからの落氷の危険があるので今回はクレバス帯を通った。

クレバス帯は視界があったからもあると思うが、もっと凶悪かと思っていたので、思っていたよりも悪くなく、快適な印象だった。

そして核心部を超え、バルフォアハイコルに到着!!!ふう〜〜〜〜!!!
お腹が減ったので少し行動食食べて滑走モードに。
最初はロープどうする?と迷ったけれど距離とりつつ、見える範囲でパーティーランで行くか〜となりロープはここで解除。

右前方の大きな影を作っている山のたもとにScott Duncan Hutがある

天気がいいと気持ちいいですね。

斜度がだんだんとなくなり、漕いだり歩いたり。

その後SD Hutを通過し、コルをめざしてひたすら歩く。

そして念願のスキンオフ!!!!!
(Toraのシールが途中で裂けててボロボロになってた、、、、)
と思ったがその後も中央に見えている山の左側をハイトラしなくてはならず5分後くらいにはまたスキンをつけなくてはいけなかった、、、、、!!!

束の間の滑走

そして念願の滑走!!!! まともに滑れたの3日間でここくらいだった!
氷河の上の雪がほぼパックされてたので、あんまり期待してなかったが、どうやら斜面方位的に大きな山の影になるのか、かなりいい感じのパウだった!!!気持ちよかった〜〜〜〜〜!!!!

その後は湖につながる小川までタイトめの樹林帯を適当に滑っておりる。
(Toraはガンガンに飛ばしてたけど、こう言う時ドジな私は、とりあえず木にぶつからず安全に、怪我せず、迷惑をかけないことを心がけております、、、笑 何かあったらそれだけでだいぶパーティーに対して時間をとってしまう、、、。)

終わりが見えてきた!!!

その後は凍った湖の上を歩いて、無事駐車場まで。

この湖周辺は日帰りのバックカントリースキーヤーもたくさん来るみたいで、トレースがばっちりあった。

車に帰ってきました〜〜〜〜!!!最悪ヘッデン下山かと思っていたので、日があるうちに帰って来れてよかった!お疲れ様でした。

3日目 行動時間10時間20分  24.9km △689m ▽1461m
Balfour Hut(6:16)出発→Balfour High Col(9:17)→Scott Duncan Hut下部通過(11:20)-駐車場(16:36)

総括

行程まとめ

1日目 行動時間7時間30分  12.3km △830m ▽217m
Peyto Lake 駐車場(09:42)→尾根取り付き(11:45)→氷河取り付き(14:50)→2570m付近宿泊地(17:10)着
2日目 行動時間6時間  11.2km △398m ▽557m
2570m付近宿泊地(6:40)出発→コル(11:05)→Balfour Hut(12:37)着
3日目 行動時間10時間20分  24.9km △689m ▽1461m
Balfour Hut(6:16)出発→Balfour High Col(9:17)→Scott Duncan Hut下部通過(11:20)-駐車場(16:36)
3日間合計 23時間50分 距離 49.3km △1,925m ▽2,243m

感想

カナダに来てやりたいことリストの1つだったのがワプタだったので、いい天気といいメンバーに恵まれて楽しめたのはすごくよかった。
また日本とは違う地形や氷河と言う状況下でガイドツアーとかではなく仲間と自分たちでいけた、と言うのも自分的には程よいプッシュ感。

しかしながらまだ、カナダの規模感に慣れておらず、地形図をぱっと見でどれくらいの斜度感なのか、と言うのがあまりイメージで来てなかったなと言うのが反省。
今回の旅も1日ずつの行程は、距離と標高差を見ると普段の日本でスキーする時を考えるとだいぶ優しめの印象だが、規模感が大きいせいか、氷河の上は本当に『たいら』なせいなのか、歩いていても全然目標物に近づいている気がせず、標高差と距離よりも大変に感じた。
そして、思っていたよりスキンをつけている時間が長かったな、という印象。

このルートはきっと小屋に泊まりながらまったり、近くのいい斜面を滑りながら楽しむ方が流儀かなと感じた。

装備に関する反省・防備録

・食べ物関連について
今回は朝と夜はもっぱら袋麺にした。いつも山で袋麺を食べる時は自分は調理していたが、案外火にかけなくてもお湯を注いで置いておけばそれなりに美味しく食べられることを発見したので、次回からは多用していきたい。そして乾燥わかめが最高なので、持っていく。そして安い袋麺はあんまり美味しくないので、高くてもサッポロ一番のラーメンが美味しかった。

・靴擦れ、足対策
今回はいつもと違うところが靴擦れしていたが毎日朝プロテクトJ1クリームと、消臭クリームを塗ったら、超快適だった。特に消臭クリームはスキー靴から足を出した時のあの不快感がないので、最高!ためにしに3日目塗らずにやってみたら、下山後は案の定いつもの匂いになっていたので、効果を実感した。

・氷河、クレバス地帯の通過
クレバス地帯の通過の際は基本、軽めの細いロープを使うのだか今回は60mのダブルロープを共同装備で持って行った。多分これはオーバースペックなので、荷物を軽くしたい人は、氷河用を使うといいと思う。今回は個人装備として、アイススクリュー・プーリー・タイブロックorプルージックコード・長スリング×2・安環適量・カラビナ適量みたいな感じで持っていった。

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